【うる星やつら】④石紛粘土でラムちゃんの自作フィギュアを作ってみた◆髪型の作り方2(髪の毛作り直し編)◆

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うる星やつらのラムちゃんの自作フィギュア作り4では、髪型を1から作り直しすることにしました。

前回とはまた違う雰囲気で、より良く改善もしたので、髪型の作り方の参考になれば幸いです。

髪を作り直しすることにしました

ラムちゃんの髪型の作り方、やり直し編の工程を動画にしています。

【うる星やつら】③石紛粘土でラムちゃんの自作フィギュアを作ってみた◆髪型の作り方2(髪型作り直し編)◆

前回part3ではラムちゃんのビキニ作りとパーツに磁石を入れました。

【うる星やつら】③石紛粘土でラムちゃんの自作フィギュアを作ってみた!◆ビキニづくり・パーツに磁石を付ける工程編◆【うる星やつら】③石紛粘土でラムちゃんの自作フィギュアを作ってみた!◆ビキニづくり・パーツに磁石を付ける工程編◆

以前失敗した髪型を作ったときの解説。

【うる星やつら】②石紛粘土でラムちゃんの自作フィギュアを作ってみた!◆髪型編1◆【うる星やつら】②石紛粘土でラムちゃんの自作フィギュアを作ってみた!◆髪型編1◆

一度髪を作ってはいたのですが、今回はその髪が全体的に見て合わなかったことで、作り直しをすることになりました。

前回の髪の失敗の3大原因。

「失敗」というとネガティブなものの見方になると思いますが、自分の下手な部分を自覚することで、問題点を改善することが可能です。

下手な部分をたくさん見つける→たくさん改善する→上手くなる→モチベーションアップ、という好循環で上達することができます。

原因1・全体を合わせず髪のみを作っていたため長さが足りなくなっていた。

髪の長さが足りない
髪の長さが足りない(背中)

ラムちゃんの髪は腰のラインくらいまであるのですが、合わせてみたところせいぜい胸のあたりまでしかありません。

髪型の形そのものは整えたつもりでしたが、頭や身体のパーツを合わせて全体の確認作業を怠っていました。

もちろん粘土に不慣れで形を作ることに必死になって、全体を見る余裕も無かったんだと思います。

また、石粉粘土が乾いた後は縮小するので、作った時よりも縮んでいるように思います。

原因2・分割したことによるデメリットが可視化された

パーツを分けて作ることで、パーツごとの作業はかなりやりやすくなるのですが、全体的なバランスを見ないで作るとちぐはぐさが目立つようになります。

パーツの作業だけに集中せず、全体のバランスを考えながら作っていくことが大切だと思いました。

原因3・髪らしく仕上げるのに集中してしまい余裕がなかった

ロングヘアーを作ること自体初めてで試行錯誤の上での作業だったので、髪っぽく見えるよう集中しすぎていました。

前回の髪そのものはシンプルで、作り方そのものは悪くなかったと思います。

さて、原因が分かったところで、髪を伸ばす修正をするのか、作り直すかの選択ことになります。

修正する場合、分厚く固まった粘土を柔らかくする作業も大変なので、髪は作る直すことにしました。

髪を新しく作り直す

前回作った髪は残念ながらボツになりますが、作っているうちに、もっとこうした方が良いかも、と思う点がいくつかあったのでそれらも実践することにします。

1・頭・身体にはラップを巻いて、頭に薄く粘土を付ける

身体部分にラップを巻く

髪の粘土が身体にくっつかないように、頭部以外にラップを巻き、髪の長さを腰丈まで伸ばせるように、粘土を乗せていけるようにします。

頭部には薄く粘土をつけておき、髪の土台にします。

2・鉛筆のように作った棒状の粘土を頭の下の方から付けていく

頭の下の方から粘土を付けていく
髪の粘土をどんどん追加していく

棒状の粘土を鉛筆のような形にして、細い先端を下にして、頭の下のうなじに近い方から貼り付けていきます。

髪は腰の位置になるようにそろえていきます。

とりあえずタコ足みたいな形にはなりますが、髪の丈はある程度そろえるようにします。

3・髪型がある程度形になったら固まる前に流れを作る

髪の流れを意識する

全体の髪のボリュームが作れたら、髪の先端を、流れを作るように曲げていきます。

このラムちゃんの場合は、背中側から前方へ風が流れているイメージですね。

1本ずつ曲げるよりも、2~3本をまとめて先端を曲げたほうが、髪っぽく見えるようになると思います。

先端の部分から乾いて固まってくるので、形成途中の場合は水で濡らしながら作業します。

4・ヘラで全体的に溝を作っていく

髪の溝をヘラで作っていく

スパチュラで髪の細かい溝を作っていきます。

溝を作るときも髪全体の流れを意識します。

髪は頭から外して作業もしますが、時々頭にも付けて、バランスを気にしながら髪を作っていきます。

下方向から頭頂部に向けてスパチュラで細かい溝を作っていきます。

ボリュームが足りない場合は粘土を足していく

髪を広げていくと隙間ができるので、さらに髪用の粘土を隙間を埋めるように付けていきます。

髪の形を整える

一旦全体を合わせて髪のパーツを身体にフィットするように形を整えます。

スパチュラで溝を作る→筆や指などで整える→髪全体の流れを整える、という作業をひたすら繰り返します。

作業時間が長くなっていますが、水をつけながら根気よく作業です笑

髪型の下地ができたら一旦乾かしてボリュームを増やしていきます。

5・ボリュームを出すため粘土を盛って髪になじませる

腰あたりまで髪が伸ばせたら、ボリュームをつけていきます。

髪のボリュームアップのため粘土を盛る

少しずつ薄く延ばした粘土を盛っていきます。

髪のボリュームアップで粘土を盛る2

思い切って粘土を盛っていきます。

髪のボリュームアップで粘土を盛る3

髪がある程度形になったら、頭頂部分~髪の中腹にかけて、粘土を薄く盛っていきます。

髪の中腹から頭頂部分は平らに仕上げていきます。

髪の溝となじませて、ヘラや筆、指で、自然なグラデーションになるように仕上げていきます。

6・立体感を出すため内側・外側の髪を足していく

髪型が平たくなっているので、髪の層を作っていきます。

内側の髪を足す

身体のラインに合わせて、内側の髪を付けていき、奥行きのある表現にします。

外から見えない部分はかなり適当です笑

内側の髪を付けたら乾かします。

浮かせる髪を作る

乾かしたら、さらに上から髪を付けていきます。

外側は、浮かせた髪を作って、さらに流れや層のある髪に仕上げていきます。

浮かせる髪を作る2
浮かせる髪を作る3

途中、かなり細い髪も付けていきましたが、細すぎるために、きれいに全部折れてしまいました笑

浮かせる髪を作る 丸めたティッシュを挟む
浮かせる髪を作る 丸めたティッシュを挟む2

上の層の髪は、半乾きの状態にして、隙間に小さく丸めたティッシュペーパーを挟んで乾燥させます。

細すぎる部分はさすがに折れてしまいましたが、ケーキのデコレーションでも作っているような気分でなんだか楽しかったです。

後ほどワイヤーを入れてある程度作り直しましたが、曲線が最初に作ったように綺麗にはなりませんでした。

ワイヤーを入れるのは難しい…。

後ろ髪の形ができたら、乾燥させて顔と前髪パーツと合わせる作業です。

後ろ髪を乾燥させたら前髪に合わせていく

後ろ髪を乾燥させたら顔と前髪のパーツに合わせる作業です。

前髪に合わせる

パーツをいったん合わせると、耳の上あたりは削って、その上は粘土を盛る必要がありますね。

前髪との高さも合わせる必要がありますね。

出っ張った部分をかーーたーで削る

耳の位置の後ろや上側をカッターで削って、頭頂部分の隙間に粘土を足していきます。

粘土を足す

頭の上に粘土を盛ります。

後で余分な部分を取り除くのでやや多めに粘土をつけます。

粘土を足す

粘土を盛って前髪と合わせて違和感のないように形を整えます。

余分な粘土を落とす

形が整ったら前髪を外して余分な粘土を落として乾燥させます。

最後の調整

乾くとさらに隙間などがあるので、細かい部分を盛ったり削ったりして全体調整をしていきます。

髪の毛の作り直し完成!

ひとまず完成

前髪も後ろ髪の雰囲気に合わせて少し細かい髪を増やしています。

ひとまず完成

不自然さは残るものの、やすりがけで全体バランスを調整していきます。

今回も色々と課題があるな~と思いつつ、髪の毛の量を大幅にボリュームアップしたことで、フィギュアとしては髪がメインとなる仕上がりとなりました。

自作フィギュア作りの髪の毛の作り方について参考になれば幸いです。

前髪も合わせたところで髪の大枠は完成です♪

今回使用した材料・道具

石粉粘土(パジコ ラドールシリーズ赤)

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パジコ(Padico)
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今回フィギュアの髪の毛に使用したラドール粘土です。

きめが細かく扱いやすい粘土です。

髪の毛に使用するには重さがあり、もろく折れやすいという側面もあるため、髪の毛の造形をする際には、ラドールシリーズの中でも、軽くて丈夫な粘土を選択することも良いと思います。

ステンレススパチュラ

フィギュアの髪の毛を作るうえでは、髪の溝を作ることに使用しました。

他には頭頂部分は平らにしたために、平らにするためのスプーンのような形状のスパチュラも使用しています。

10本あってもよく使うお気に入りは2~3本になってきますが、フィギュア作りのためにはなくてはならない道具のひとつです。

サンドペーパー

サンドペーパーは髪の毛の粘土が乾いた後に、表面を滑らかにすることに使用しています。

髪の毛を作り直したので、前髪との段差をなくすためかなりやすりがけをしていました。

石紛粘土では切削研磨が非常にやりやすいので、乾くのが早い部分は、固まってから削りながら計画しながら造形することも多いです。

その他、デザインカッター・ラップ・筆など

次回はいよいよ土台作りと粘土原形完成編です♪

【うる星やつら】⑤石粉粘土でラムちゃんのフィギュア作ってみた!◆台座制作・原型完成編◆【うる星やつら】⑤石粉粘土でラムちゃんのフィギュア作ってみた!◆台座制作・原型完成編◆
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記事を書いた人:うりねこ

50代から突然、粘土でのフィギュア作りにハマる。アニメなどの登場キャラクターなどを様々な種類の粘土で作りながら試行錯誤中。制作過程をサイトやYouTubeで発信している。猫と一緒に住んでいる。

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