「斉木楠雄のΨ難」の主人公斉木楠雄は、地球を滅ぼせるほどの様々な超能力の持ち主ではあるのだけど、「普通」の学生生活を送りたいがために、どうでもいいことに超能力を使って、結果何も起こらなかったことになったり、人助けになったりするコメディ作品ですね。
メディアはアニメや福田組による実写映画化もされており、アニメでは豪華声優陣(神谷浩史・小野大輔・島崎信長・梶裕貴etc)が出演していることで、有名かもしれない作品です。
そんな斉木くんを、石粉粘土で作ってみました。
初回に作ったもので、見よう見まね、試行錯誤の繰り返しとなりました。
もくじ
- 制作工程をYouTube動画(静止画スライド)でサクッと解説
- フィギュアを作る前に下絵を作成します。
- アルミワイヤーで芯を作ります
- 粘土はセリアの「造形ねんど」の石粉粘土を使用します
- 石紛粘土に絵の具を混ぜるのはおススメできません。
- 着色した軽量樹脂粘土で服を作ったものの失敗します
- 髪型の造形を失敗します(初回)
- 髪型をリベンジするも誰だか分からなくなってしまい失敗します
- 髪型リベンジ2回目
- テーブル・椅子などの小物を制作します
- 技術不足を感じながらも粘土造形はひとまず完成!
- サーフェイサー(着色下地スプレー)を吹きかけます
- アクリル絵の具で着色します
- 影の部分を表現したくて加工するも汚れたみたいになってしまう
- 艶消しスプレー(仕上げ塗料)でアクリル絵具を溶かしてしまい失敗します
- 再塗装し直します
- 再び再塗装して、絵具に合った艶消しスプレーを吹いてひとまず完成!
制作工程をYouTube動画(静止画スライド)でサクッと解説
記録として工程を写真に収めていたので、スライド動画を説明字幕付きで作成しています。
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フィギュアを作る前に下絵を作成します。

下絵のスケッチ
スケッチする目的は、人物のパーツや物の形状や位置を覚えたり、凹凸を理解するためです。
記憶があいまいだと、作業のたびに中断して調べなくてはなりません。
本来なら、正面、真横、上から見た図の三面図があると正確ではありますが、最初から気合を入れずに斜めから見たカットをスケッチします。
スケッチを目の前に置いた状態で、フィギュアを作成します。
アルミワイヤーで芯を作ります

アルミワイヤーで人物の形を作って糸やボンドなどで固定します。
左側の軽量粘土は今回失敗してしまったのでほとんど使用していません。
足の付け根は骨盤の両端から伸びているので、意識していくと良いと思います。
アルミワイヤーはステンレスワイヤーなどと比べて曲げやすく形成しやすいので、芯を使う場合はアルミ素材がおすすめです。
あまり、何度も曲げ伸ばししすぎると切れてしまいやすいので、ご注意ください。
粘土はセリアの「造形ねんど」の石粉粘土を使用します

最近では様々な粘土が売っていてビックリしますが、100円ショップの粘土はコスパ最強で気軽に始められますね。
100円ショップでは石粉粘土(空気乾燥)、樹脂粘土(空気乾燥)、軽量樹脂粘土(空気乾燥・部分活用)あたりがフィギュア作りに良さそうです。
100円ショップの石粉粘土を使用していますが、ラドールの粘土もきめが細かく形成のしやすさがあって100gあたり70円なので、作りやすさを加味してもかなりお安いので自作フィギュア初心者の方にもお勧めです。
石紛粘土に絵の具を混ぜるのはおススメできません。


結論としては石粉粘土に直接絵の具を混ぜるのはあまりお勧めできません笑
粘土に着色した状態で、完成させてしまえば、着色の手間けるんじゃね?というとても不純な動機で粘土にアクリル絵の具を混ぜてみたものの、乾くと発色が悪く、色はついても仕上がりは粉っぽくなる感じでした。
カラーチョークに似た仕上がりになると思います。
また、石の粉を利用しているので、色を通しにくく、肌色を必要量作るだけでも思った以上に絵の具の量が必要でした。
失敗したとはいえ、粘土が使えないわけではないので、肌色になった粘土のまま作業は続きます笑
着色した軽量樹脂粘土で服を作ったものの失敗します

軽量粘土に着色して服作っちゃえば楽なんじゃね?というとても不純な動機で、学ランをババっと着せてみました。
着色はとても綺麗だったのですが、石粉粘土とは全く違う質感や特徴で、乾燥後にほぼ修正ができないことが判明しました笑
軽量粘土は乾燥後は弾力がありフワフワで曲げたりしても折れず、マシュマロや発泡スチロールタイプの緩衝材に似た質感です。
こちらも初めて扱う粘土だったため、特徴を全く活かすことができませんでした。

修正もできないので、軽量粘土部分をはがしていきます。
石粉粘土に少量こびりついた部分はリューターで取り除くことが出来ました。(たぶんサンドペーパーでも取れます)
取り除く過程で左腕部分がぽっきり折れてしまいますが、これは水があればくっつくので、こういうところは石粉粘土は便利です。
髪型の造形を失敗します(初回)




フィギュア作りに於いて、髪型によってキャラクターが似るかどうかが決まるといっても過言ではありません。
しかし人物フィギュア作りの中で一番難しい部分は髪型だと思います(;´・ω・)
ワンパンマン状態から脱して、それなりに形にはなったけど、溝掘りすぎて頭がえぐれてるYO!\(^o^)/
そこは石粉粘土なので削ってやり直します。
髪型をリベンジするも誰だか分からなくなってしまい失敗します


せっかくなので今後の粘土作業効率化や着色時に便利なパーツ分割(頭部分、前髪、後ろ髪)を意識してみました。

パーツを分けたせいもあると思うのですが、「お前誰だよ!(゚Д゚;)」という髪型になりました笑
斉木くんはもっとベリーショートですよね・・・
ここから削っていくことも可能かもしれませんが、やり直します。
髪型リベンジ2回目


髪は細くした粘土を重ねて、へらで整える、ということをしています。(やりやすい方法は模索中)
細いパーツは乾燥して固まりやすくなるため、髪の形成は時間との戦いです。
髪型はとりあえずこんな感じで終わらせようと思います。
あまりやり直して追求しすぎてもモチベーションが低下するので、ほどほどに。
今は実力が伴っていないことを理解して次に進みましょう。
テーブル・椅子などの小物を制作します




テーブルや椅子の芯材に段ボールを使用したのですが、水分を吸ってふにゃふにゃになるので使わないほうがよかったのかもしれません。
ある程度の軽量化にはなったと思います。
土台には耐震スポンジを使用しましたが、こちらはフィギュアを安定させるには軽くなりすぎて、土台はしっかりとした重さも必要だと思いました。
技術不足を感じながらも粘土造形はひとまず完成!

小物が乗っていないですが、粘土での作成はこれでひとまず完成とします。
色々と強度が弱いとか、まっすぐな平面にできないとか、窮屈な感じになっているとか、体のバランスの悪さとか、気になる個所をあげていけばきりがありません。
作っているうちに、上達してくる部分もあって、気になる個所を直しているといつまでも終わらない現象が起きてしまうので、ある程度は完璧主義は捨てて完成させることを目標にして前に進めていきます。
サーフェイサー(着色下地スプレー)を吹きかけます



今回は塗装するための目止め下地のサーフェイサーを使用しました。
塗装下地をする目的はわずかな凹凸を作って、絵の具や塗料の乗りを良くするためです。
使ってみて思ったのは、石粉粘土の場合は石のざらつきがあるので、塗装下地は特に必要ないのかもしれません。
塗装下地は石粉粘土ではあまり必要ないかもしれませんが、プラスチックや樹脂系粘土を使った場合はあったほうが良いと思います。もろい素材には表面の強化にはなると思います。
ラッカー系はかなり匂いがするので、野外、ベランダや塗装ブースを使用するなどして換気を良くして使用してください。
アクリル絵の具で着色します

アクリル絵の具、筆塗りで各パーツを塗装していきます。
100円ショップでも1本100円でアクリル絵の具が購入できるので、主要な色を購入してきました。
アクリル絵の具は乾くと耐水性になるので、水には溶けにくくなります。
初心者の方にはフィギュア着色でお試しで使ってみても良いと思いますし、樹脂系粘土に混ぜて使うことも可能です。
塗装ベースは段ボールで自作しました笑
不透明のアクリルガッシュを購入しなおしました。
アクリル絵の具はコスパも良いし近くのお店でも手に入りやすい絵の具です。
人物フィギュアの場合、最後に艶消し塗料を使うので、絵の具はツヤありでもマットでもどちらでも良いです。
ブラックとホワイトはよく使うので追加で購入すると良いですね。
影の部分を表現したくて加工するも汚れたみたいになってしまう



「汚し」というのは普通の塗装した上からこげ茶色を塗って、乾かないうちに素早くティッシュペーパーなどでふき取ることで、フィギュアのしわや溝の部分に色が残って、うまくすれば臨場感が増すようなテクニックです。
これはこれで良いのかも、と一瞬思ったのですが、日を改めて見ると違和感が湧いてくるのでした。
初心者がゆえに色々とやらかしてしまいますね笑
艶消しスプレー(仕上げ塗料)でアクリル絵具を溶かしてしまい失敗します


知識のなさからアクリル絵の具の上からラッカー系つや消しスプレーを吹きかけてしまい、絵の具が溶けてしまい、全体がただれたようになってしまいました(;´・ω・)
ほとんど塗りなおしにはなりますが、幸い作った絵の具は残してあったので、使うことができます。
再塗装し直します



アクリル絵の具用のつや消しを注文している間に再塗装をします。
塗装をしなおしますが、影の部分の違和感、顔がまだ汚れた感じ、全体的に白っぽくなっているのも気になって、もう一度塗りなおすことにしました。
再び再塗装して、絵具に合った艶消しスプレーを吹いてひとまず完成!

今度こそちゃんとつや消しスプレーを使って仕上げです!
なぜつや消しが必要なのかというと人物のフィギュアではリアリティが薄れてしまうからです。
ガンダムやメカ系のプラモデル、陶器感を表現する場合はつやあり加工が使われるのではないかと思います。
仕上げスプレーを使って統一感を出すために、絵の具ではツヤあり、マットの区別はつけなくてもよくなります。
アクリル絵の具用のつや消しスプレーです。
つや消しと表面保護の役割があります。
ちょっとお高く感じてしまいますが、一本持っているとかなりの量を使えます。
つや消しの他に表面保護、色あせ防止にもなるので、絵の具がひび割れてきたりすることも予防できるのではないでしょうか。







マットスプレーを吹いても、少しつや感は残りました。
色々と試行錯誤と失敗を重ねて、ようやく完成です\(^o^)/
完成はさせたものの、工作レベルだなぁと思います。
色々と反省点や悔しい点、技術不足などたくさんあるので、今後も楽しく自作フィギュアを作っていこうと思います。
ここまで読んでくださりありがとうございました。(*^_^*)
次回は「伝説のクソアニメ【ポプテピピック】ピピ美を超軽量樹脂粘土で作ってみた!ストラップ人形風」です。

石粉粘土ではこちら「【うる星やつら】①石紛粘土でラムちゃんの自作フィギュアを作ってみた◆下絵・パーツ分割編◆」
