呪術廻戦の七海健人ことナナミンの自作フィギュアをスカルピー粘土での作り方パート3を紹介しています。
今回は粘土原型・台座完成編です。

もくじ
動画(呪術呪術廻戦の七海健人の粘土原型・台座完成編)
原型完成までの工程を動画でサクッとご覧いただけます。(ジャケット・装飾品・髪修正・台座・エフェクト制作)
ジャケット制作
まず、袖に薄く延ばした粘土を貼りつけて、しわを付けてヒートガンで温めて固めます。



ジャケットの袖部分から粘土を貼っていき袖口を作ります。
スパチュラの中腹部分を粘土に当てて、脇下や肘の内側を中心にしわの溝を作ります。(筆の柄も使えます)
サスペンダーも付けて、ヒートガンで固めます。
ジャケットの本体?を作っていきます。



薄く延ばした大きめの粘土を身体のサイズにある程度合わせてカットします。
前側に2枚、背中側に1枚を着せるようにして貼り合わせます。
肩の部分は下地にくっつけますが、脇から下はひらつかせるために本体にはくっつけないようにします。



粘土のつなぎ目は下から丸い棒、上からスパチュラで粘土を挟んで上から押さえて境界が見えなくなるように貼り合わせます。
粘土を貼り合わせたら、ジャケットの丈サイズにハサミでカットします。
今思えば、粘土が重なって厚くなった部分もきれいにしておけば良かったですね。
ジャケットが良い感じにできたところで、粘土を変形させてなびかせていきます。



スカルピー粘土でやっていいものか分かりませんが、粘土を曲げて風になびいているように変形させます。
この薄さで割れたり折れたりしないか心配ではありますが、失敗してから考えよう笑(マントではないのできっと大丈夫)
ジャケットの肩下は後ろ方向へ曲げて、ジャンプして着地するような体制(のつもり)なので、さらに上方向に曲げていきます。
ジャケットの曲線が自然に見えるよう調整します。



身体に付けられる部分はそで下や背中などにくっつけてしまい、なびかせた状態で粘土が垂れてこないようにします。
形が決まったら130度のオーブンで15分間加熱して、固めることにします。
オーブンの加熱終了後、まだ熱い状態でフィギュアを出して、どこかに当ててしまい、ヒビが入ってしまいました。
スカルピー粘土が硬化するのは温度が下がる時です。
仕上がりが気になるからといって出してしまうのはやめましょう笑

ひび割れはしっかりと硬化するのを待って、粘土を盛って修正していきます。
やや薄いと思われる部分や、凸凹した部分や小さな傷なども粘土を薄く延ばして、表面を滑らかにします。



ジャケットの襟を作り、ポケットやボタンなどの装飾もします。


ジャケットが終了したらネクタイを作って、上になびかせるようにしたままヒートガンで固めます。
ネクタイこそ薄い粘土で作ったので、ワイヤーか何かを入れるべきだと後から思いました笑
作業中に折れた髪型の修正と最後の仕上げ作業



作業途中で以前作った髪の先端がかなり折れてしまいました。
スカルピー粘土の強度はあまり強くないことが分かったし、髪を作るのはやはり最後ですかね。
折れた個所を目立たなくする修正と、髪の量を増やしました。
粘土をいったん固めた後に、上から粘土を盛っていく場合、かなり付きが悪く、溶剤を使っても難しかったです。



それでもどうにか折れた個所が見えなくなるようにして、さらに髪を増やしました。
とりあえず、ナナミンの粘土原型は完成です。
石粉粘土と木製板で台座を作る
フィギュア本体ができたところで、台座を作ります。
とりあえずラドールの青ラベルの石粉粘土を使って台を作り、フィギュアで穴を作りました。



台座は最初は石粉粘土のみで作ろうと考えていましたが、しょぼくて良い感じにならなかったのと、フィギュアを支えるのに強度不足なので、解体して作り直すことにしました。
木の板にフィギュアを固定する箇所にあらかじめドリルで穴をあけておきます。



バラバラにした粘土をさらに手で砕いて、比較的柔らかい部分の粘土を容器に入れます。
水とボンドを混ぜて作った薄め液をパックに入れた粘土と混ぜて練り合わせます。
柔らかくなった粘土に固まった粘土をざっくりと混ぜて、木の板にまんべんなく盛っていきます。
荒々しく硬い地面のようになり、良い雰囲気の土台になりました。


残った粘土は、岩石というか瓦礫風に固めておき、台座にランダムに乗せます。
穴部分をフィギュアを固定できるようにして、乾燥させます。
石粉粘土でエフェクトパーツを作る
フィギュアと台座を作った時点で、完成かな、と思いましたが、遊びのつもりでエフェクトパーツを作ってみることにしました。


石粉粘土を指で伸ばして地面のエフェクトにします。
なんだか微妙な感じは否めませんが、イラストでもエフェクトを描く機会が少ないため、あまりイメージできません。
そう、イメージできないものや、頭にインプットできていないものは立体物を作ることができないのです!(強く言いたい)
3Dプリンター(持ってないけど)だって、あらゆる角度からスキャンしないと立体物のコピーは作れないのです。
立体物が作れるのはある程度才能の部分があるかもしれませんが、お手本をしっかり見る観察力を磨くことで、作ることができます。
失敗したエフェクトパーツ集
何も観察材料もなしで作るエフェクトパーツは謎の生物のようになりました笑
何回か作り直しているうちにゲシュタルト崩壊してくるので、謎の物体になってきます笑




エフェクト作りに数時間かけて、本当によく分からなくなった時点で、ようやく資料を探すということを思いつきます。
資料を見て作ったのがこちら、サンゴのようになりましたが、疲れてしまったので少しマシなこちらを採用します笑

仕上がり具合に疲れが表れています笑
着色段階でエフェクトっぽくならなければ、無しにしてもいいかな、という感じです。
サングラスを顔に合わせて作る
自作フィギュアで意外と大変なのが、メガネやサングラスという小物。
少し大きさや位置が良くないと、キャラクターらしく見えなくなるので、微調整は重要です。



微調整がかなり難しく、加熱すると顔に合わなくなって、盛ったり削ったりしているうちに、真っ二つに割れてしまいました笑
動画にも写真もありませんが、0.3ミリのワイヤーをメガネのような形にして、その上から粘土を盛って、作りました。
レンズ部分はオレンジ系UVレジンを使っています。
サングラスだけで3時間以上…奥が深い。

台座もしっかり乾いたところで、全パーツを合わせてようやく原型完成です。
粘土原型・台座完成!
粘土原型完成です。
ビデオ撮影のスクリーンショットではなく、写真撮影したものなので、クリアです。

















写真を撮ってみると、粗がよく目立ちます。
着色前にやすりがけなどして、表面を直しました。
とはいえ、全体的にはバランスが大きく崩れることなく、躍動感も出せたので、良かったです。
気になるところはたくさんありますが、改善していけると思います。
パート3のまとめ
1・ジャケットを袖から作りしわを付けて固める。
2・大きくのばした粘土を体型に合わせてカットし、貼り合わせていく。
3・躍動感を出すためジャケットを変形させて風になびかせた形にする。
4・ジャケットのヒビや傷、凹凸など表面を修正する。
5・ボタン類、ポケットなど装飾していく。
6・石粉粘土と木の板で台座を作る。
7・失敗しながらもエフェクトを作る。
8・サングラスを作る。
9・粘土原型完成。
次回は【呪術廻戦】③七海健人の自作フィギュアを作ってみた◆着色完成編◆です。
