呪術廻戦、七海健人パート4の自作フィギュア着色完成編となります。
着色に関しては苦手意識しかありませんが、ド下手なりに、なんとか仕上げました(涙)
もくじ
着色編の動画(アクリルガッシュでの着色・エフェクトのUVレジン仕上げ)
着色工程については動画でもサクッとご覧いただけます。
前回はパート3の粘土原型完成編でした。
【呪術廻戦】③七海健人の自作フィギュアをスカルピー粘土で作ってみた!◆粘土原型・台座完成編◆
完成原型に目止めスプレーをして乾燥させる
完成した原型に目止めのサーフェイサースプレーを全体に吹き付けます。
サーフェイサーは着色時に色のノリを良くする役割があります。
グレーしか持っていないのでグレーを使っています笑
面積にもよると思いますが、スプレー1本で3~5回分くらいは使えそうです。
スプレー時の画像はありませんが、乾いたら着色作業に入ります。
水性ホビーカラーでスーツのカラーをエアブラシで着色する

水性ホビーカラーで調色したグレーをエアブラシでスーツ全体に吹きかけます。
微妙な色調節が難しく、乾くと暗すぎたり、色味が少なすぎたりと、大変です。
透明感があるのと、塗った時と乾いた時の色が少し変わるのと、表面は光沢があるので、かなりやりにくく感じます。
全体のベースカラーを筆塗りで着色


とりあえず、スーツ以外は筆塗りで、全体を着色しました。
…この時は根気がなかったのか、水性ホビーカラーで塗り続けるのが難しいと思いました。
せっかくここまで塗ったのですが、絵の具を変更することにしました。
調色が難しく絵の具をアクリルガッシュに変更

アクリルガッシュは不透明で表面は光沢のないマットな仕上がりで使いやすい絵の具です。
耐水性なので絵の具が乾かない間は、水と混ぜることができます。
不透明の絵の具ですが、重ね塗りでムラが出にくくなります。
調色する場合も不透明なのでイメージ通りの色を作りやすいです。
いったん固まると溶かすことができないので、アイペイントなどの修正に使うのはかなり難しいです。
塗り重ねると分厚くなるので、フィギュアの粘土の細かい造形部分はつぶれてしまう可能性があります。

ごく一部にしか使っていませんが、パステルカラーも用意しました。
湿らせた綿棒に付けて影の部分に叩いてみたりしました。
アクリル絵の具の上から塗るのは大変でしたが、水性ホビーカラーならパステルは乗るんじゃないかと思います。
他、軽量樹脂粘土や樹脂粘土にパステルの粉を混ぜることも可能です。
使い勝手が思う通りに行きませんが、このまま使っていきます。
スーツカラーを上塗り



絵の具を変えて、スーツカラーをグレージュに塗りなおします。
スーツの折しわ部分に、粉にしたパステルを綿棒で薄く塗って、線が薄くなるように拭き取ります。
やりすぎると汚れたように見えてしまうので、ほどほどにします。
土台を濃色グレー系に塗る
台座はあまり凝らずシンプルに仕上げていきたいと思います。



人物全体のカラーが明度(明るさ)高めで、コントラストを出したいので、台座はダークグレーにします。
オレンジ系も部分的に混ぜて単色だけにならないようにします。
台座が乾いたら、スポンジに白色を付けて、台座のベースカラーをなくさないように叩いたり、薄く伸ばすようにして、仕上げます。

台座はなかなか良い雰囲気にできたんじゃないかと思います。
アクリルガッシュで厚塗りしすぎると、ひび割れてきてしまいます。
動画ではアクリルガッシュはフィギュア塗りには向かないなどど、偉そうに書いてしまいましたが、私の絵の具の扱い方が悪くて、もう少し水を多めに含ませて薄く塗るようにすれば、フィギュアにも使える絵の具だと思います。
アイペイント(顔のペイント)
毎回緊張するアイペイントは慣れることはありません。
目と髪型でキャラクターが似るかどうかの要素になるので、何度も描きなおしながらキャラクターに寄せていきます。



目のくぼんだ部分に少し濃い色の肌色のパステルパウダーをスポンジで塗ります。
白目部分を塗って乾かしてから、目の輪郭部分を下描きのような気持ちで薄いブラウンカラーで塗ります。
描くラインが決まったら、濃色ブラウンカラーで息を止めながら描きます。


瞳の位置は左右方向が微妙にずれたりすることがあるので、小さく描いてから大きく広げていきます。
視線の方向を正面に描くようにするのが基本のような気がします。(斜め方向から見てもこちらを見ているように見える)
このナナミンは右方向に武器を振る前のモーションなので、本来なら右方向に視線が向いているのが自然なのですが。
今回はアイペイントもアクリルガッシュを使ったのですが、修正がやりにくくて、乾いてしまう前に拭き取る必要があるので、細かい描写には水性ホビーカラーが合うように思います。
髪色の調色失敗集
今回はナナミンの髪色に悩みすぎて、塗り直しばかりやっていました。
金髪という設定と、イラストやアニメではくすんだ黄緑色という感じなので、塗っているうちに何が何だか分からなくなってしまいました。



金髪という思い込みから黄色系、茶色系、オレンジ系、ベージュ系、ブラウン系などに塗りたくりました笑



上から過剰に塗り重ねれば、髪の先端が丸くなるほどに不格好になっていきます笑



厚く盛り上がりすぎた絵の具は、水性ホビーカラー用の溶剤でなんとか柔らかくして剝がすことができたので、ガチで助かりました…
結果的にはくすんだ黄緑色で落ち着いたのですが、金髪設定をいうものにぐるぐると惑わされてしまいました笑
エフェクトの着色
フィギュア本体の着色がある程度終えたところで、エフェクトを着色していきます。



あんまり深く考えずにノープランで青色に塗っていきます。
メリハリを付けるのに、黒、スカイブルー、白色も使います。


なんとなく塗ってもなんとかエフェクトらしくなったんじゃないかと思います。
エフェクトそのものは透明なプラスチックのような素材で作りたいところですが、現在ではクリアで透明な粘土は販売されていないので、今後の課題ですね。
エフェクトをUVレジンで加工
エフェクトの色塗りをしている途中で思いついたのが、UVレジンでのコーティングです。
レジンはネイルアートやアクセサリーなど、趣味からプロ作家の方々に人気で使用されています。
レジン液は透明な液体でシリコンなどのモールドの型に少しずつ入れて、UVライト(紫外線ライト)を当てることで硬化します。
ライトを当てない限りは硬化することはありません。
太陽光に当ててもあまりよく固まらないので、UVライトとセットで使用するのがおすすめです。
今回はエフェクト加工するために使用しています。
UVライトはUVレジンを硬化するために使用します。
あまり大きなタイプではないですが、LED式でレジン液を分厚くしすぎない限り、しっかり硬化します。
USBケーブルが付属しており、USBポートに接続して使用します。
簡単なタイマー付きでボタンを1回押しで60秒照射、2回押しで180秒照射、長押しで連続照射する機能があります。
折りたたみ式でコンパクトになるので持ち運びにも便利です。



まず、表面全体に淡い青色のUVレジン液を塗ってUVライトを当てて、硬化させます。
液体状のレジン液は有毒性なので、ゴム手袋などをはめて使います。(べた付いてかなり使いづらい…)
レジン液で形を作ることができないだろうかと思いましたが、やはり液体、レジンの厚みが増すばかりでした。


そこで、レジン液をペーパーパレットに筆書きして硬化させてから、丁寧にはがすと、細長くて透明なパーツを作ることができました。
紙製のペーパーパレットでも作れますが、うまく剥がせないと紙の繊維がついてしまう場合があります。
透明なペーパーパレットなら、失敗も気にせずレジンパーツを作ることができます。



作ったレジンパーツを、エフェクトのように貼っていきます。
UVライトで固定したら、筆でレジン液を塗ってパーツの境界をなくしていきます。
レジンの厚みを増していくと、ツヤがあって透明感を感じられるようなエフェクトになりました。
迫力が増したかどうかは別として、フィギュア全体の華やかさが出ました。

レジンをしっかり硬化させれば完了です。

サングラスを装着させて完成です。
全てのパーツを組み合わせて完成!
それでは「呪術廻戦」七海健人の自作フィギュアの完成です。












水性ホビーカラーが難しいと思い、アクリルガッシュで塗り始めましたが、細かい描写になると難しい笑
下手なりに、色々と改善しつつ、フィギュア作りを楽しんでいきたいと思います。
着色まとめ
1・水性ホビーカラーで着色し始めるも調色が難しくて挫折する
2・絵の具をアクリルガッシュに変更して上塗りする
3・台座を仕上げる
4・アイペイント(顔のペイント)をする
5・髪色失敗集
6・エフェクトの着色
7・エフェクトをUVレジンで加工する
8・パーツを組み合わせて完成!
素人レベルの着色でしたが、塗り方の参考になれば幸いです。(うまくなりたい)
次回は「スパイファミリー」のアーニャ・フォージャーを樹脂粘土で作ります。



